※書いてあることの保障はしません。

EMACS入門

UNIXでエディタといえばviかemacsではないでしょうか? このページでは、UNIXをはじめたばかりの方がEmacsを使うにあたって、しっておくと便利な事項について、簡単に説明します。さらに詳しいことを知りたい方は、良書や他のサイトなどをあたってみると良いでしょう。

起動について

emacsを立ち上げるには、
emacs
または、
emacs ファイル名
とします。さあ、emacsが立ち上がりました。いきなりここで気付くのは、「画面が小さい?」ではないでしょうか?人によると思いますが、デフォルトの画面サイズはちょっと小さいようです。そこで
emacs -fn 8*16
のように画面サイズを指定して立ち上げてみましょう。お気に入りのサイズになったら、aliasに書いておくと良いと思います。bashならば、.bashrcに以下のように記述します。
alias emacs='emacs -fn 8*16'

日本語にするには?

これは環境によってことなります。以下のショートカットを試してみましょう。
ctrl-Space
ctrl-￥
shift-Space
shift-￥

基本ショートカット

Emacsはショートカット機能が便利で有名です。上部のバーで操作しても良いですが、基本的なショートカットは覚えた方がよいと思います。
ctrl-x ctrl-f (ファイルを開く)
ctrl-x ctrl-s (ファイルを保存)
ctrl-x ctrl-w (ファイルを別名で保存)
ctrl-x ctrl-c (emacsを終了)
困ったら、
ctrl-g(キャンセル)
を押しましょう。

ctrl-w(切り取り、カット)
ctrl-y(貼り付け、ペースト)
alt-wまたはEsc w(コピー)

この8つのショートカットで大概の作業ができます。

便利ショートカット

以下は徐々に覚えていくと良いと思われるショートカットです。
ctrl-a行の先頭へ移動
ctrl-e行の末尾へ移動
ctrl-s文書内の検索

設定ファイルは.emacs

emacsの設定ファイルは.emacsファイルです。これの設定は結構めんどくさく、ネットで地道に調べるか、本を買った方がよいと思います。いずれにせよ、.emacsをいじるようになったら、このページを読む必要がないくらいレベルアップした証拠でしょう。そこで、ここでは背景色や前景色、縦横の文字数を変える部分だけ紹介しておきます。

 (setq default-frame-alist
      (append
       '((foreground-color . "black") ; 前景の色
         (background-color . "white") ; 背景の色
         (cursor-color     . "blue")  ; カーソルの色
         (width            . 105)     ; フレームの幅(文字数)
         (height           . 35)      ; フレームの高さ(文字数)
         (top              . 50)      ; フレームのY位置(ピクセル)
        (left             . 10)       ; フレームのX位置(ピクセル)
        )
 default-frame-alist))

これを.emacsに書いて、もう一度emacsを起動すれば、背景や前景色が変わっていると思います。

長いけど便利なショートカット

emacsには長いけど便利なショートカットがいくつも存在します。私はこれらを普段使っていないキーに割り当てて、簡単に使えるようにしています。このやり方を紹介します。まず、.emacsに

(global-set-key [delete] 'delete-char)
(global-set-key [kp-delete] 'delete-char)
(global-set-key [muhenkan] 'replace-string)
(global-set-key [f11] 'kill-rectangle)
(global-set-key [f12] 'yank-rectangle)
(global-set-key [f5] 'new-frame)
(global-set-key [f6] 'delete-frame)

と書きます。ここで、[]内は自分の好きなキーに変更して下さい。
(global-set-key [delete] 'delete-char)
(global-set-key [kp-delete] 'delete-char)
はDelでもBackspaceでもdeleteを使えるようにした部分です。
(global-set-key [muhenkan] 'replace-string)
は置換です。置換のショートカットは本来、
Alt-x replace-string
ですが、頻繁に使うので、無変換キーに割り当ててみました。

(global-set-key [f5] 'new-frame)
(global-set-key [f6] 'delete-frame)
は新しいWindowをf5で開き、f6で閉じるようにしたものです(最後の一個はctrl-x ctrl-cで閉じて下さい)。これも便利で結構重宝しています。

(global-set-key [f11] 'kill-rectangle)
(global-set-key [f12] 'yank-rectangle)
これらは、四角く切って、四角く貼りつけるショートカットです。切りたい部分の左上でmarksetし、右下でf11を押すと四角く切りとられるようになっています。f12でそれを貼りつけられます

この要領で、本などで自分に有用のショートカットを探してきて、普段使っていないキーに割り当ててみてはそうでしょうか? 自分だけの仕様に慣れれば、効率アップ間違いなしです。